ちょいワルがこの時代に誕生したワケ
◆ 40代でも若々しく
ちょいワル親父という言葉が流行るように、最近の40代以降の男性は心がとても若くて新しいことにどんどんチャレンジしていこうという気持ちを持っています。それは昔からありましたが、最近はさらにその傾向が強くなってきていますね。 寿命が男性でも80歳を超えた日本人にとってみて、40代というのはようやく人生の折り返し地点に到達したようなもので、逆に考えてみればようやく成人したようなものです。自分の人生を楽しむのはこれからだと考えている人も多いので、新しいことへのチャレンジ精神が活発になっているのです。 それは趣味を増やすというものもありますし、新しく勉強を進めて好きな分野を極めるというところに力を入れるという人もいるでしょう。ですが、それ以外にもいくつか注目されているところがあります。それがファッションなのです。
■気持ちが若い男性が増えた
40代以降の大人の男が、ファッションに目覚めているのは気持ちが若いというところにその影響があるだろうと言われます。そしてアパレル業界の積極的なアプローチ活動が功を奏したという面もあるだろうと専門家は推測しているのですね。
というのも、今までは男性はファッションにあまり興味が無いだろうという勝手な決めつけを行っていました。そのためショッピングモールなどを訪れても女性向けの洋服と雑貨店舗が多くを占めている状態が今でも続いています。
ところが大都会のモールなどに行くと、大人の男を対象とした店舗が確実に増えているんですね。男性がどんな点でファッションに注目しているのかを、アパレル業界が真剣に考えるようになったので、少しずつ正解が見えてくるようになったのです。
外ではスーツ、家ではジャージやインナーにモモヒキ?
◆ アパレル業界が商売繁盛
■アパレル業界の大きな挑戦 そうすることで、男性が「コレは今までに無いな」という新しいファッションが、大人の男を中心にして成立してくるようになりました。今まではコレが無かったのですね。大人の男になれば、外ではスーツ、家ではジャージやインナーにモモヒキというスタイルでした。 それでファッションをと考えても、そんな気分になれはしなかったんですよね。そこを一つ切り込んだというのは、アパレル業界としても大きな功績ですが大きなリスクでもあったわけです。 もし男性側が本当にモモヒキで良かったのであれば、このチャレンジは大失敗に終わってしまいます。ところが実際は大人の男でもファッションに興味があり、物が揃っていれば商売として成立したのです。
■昔からちょいワルが誕生する予兆はあった そこでちょいワル親父というアパレル業界が商売繁盛を込めてつけたネームが、全国のお父さんに大きな刺激を与えるようになりました。それが浸透していき、モールの一部でも大人の男をターゲットした店舗ができるようになってきたのですね。 こうした背景を考えてみると、昔からちょいワル親父というようなファッションは成功していたことを意味しています。ですが最近は寿命が延びたこともあり、様々なことにチャレンジをしようという活発的な男性が増えてきているので、その部分も合わさった感は否めません。 ちょいワル親父は昔から存在していたというのは、言いすぎなことではないでしょう。それを選択するための店舗やファッションというものが、アパレル業界に存在しなかったというただそれだけのことです。 衣食住は、人間らしい生活をするのに重要です。食と住というのは充実していたのですが、衣に関しては女性を中心に考えていました。そこを変化させたというのは、新しい時代の幕開けを予兆させます。 普段とは違う生活をすることで、自分の気持ちが若返ると思えます。それは大人の男を更に活発化させることを意味していますので、どんどん変化していくことが予想されます。今後もこの分野は成長していくでしょう。