ちょいワル親父から脱却できないアパレル業界
ちょいワル親父からの脱却
◆ 今の40代男性は
■ちょいワル親父はもう古い?!
ちょいワル親父という言葉は元々、アパレル業界が造り上げた造語でした。そこには、新しい分野を開拓していったので成功をして欲しいという願いが込められており、それは多いに成功したといえるでしょう。
ところが、アパレル業界の宿命として時代の流れと共に過去の栄光を捨て去らなければいけません。流行は突如として誕生して、川の流れのようにすぐに過ぎ去ってしまうので、その変化に常に敏感でなければいけません。
過去に成功したからと言って、それをずっと引っ張っていては何の意味も無くなってしまうのですね。そこをどのようにして変化を認めて過去を捨てることができるかが、アパレル企業に求められる企業体質と言って良いでしょう。
ですから、ほとんどの企業は今さらちょいワル親父と言われても・・・。と困惑をしてしまうことはほぼ間違いはないのです。この言葉すら過去から消したいと思っている関係者も少なくはないからです。
■青春を謳歌中の40代が激増!
ではどうして、アパレル業界がここまで変化に敏感になってしまったのでしょうか。それはちょいワルというジャンルが受けなくなってきたからに他なりません。勘違していけないのは、ちょいワルと言われたファッションに関してはまだまだ人気があります。
ですが親父というセンスがどうにも古くなってきているのです。昔は40代では親父、古臭いというイメージでしたが、最近はどうもそうではないのですね。40代の俳優や歌手などの芸能人は、とても生き生きしていますよね。
まるで今が青春だといわんばかりに元気なオーラがでています。これが今の40代なのです。どう見ても親父という表現、おじさんという表現が似合わなくなってきていますよね。
ですからちょいワル親父という言葉はもう古くなってきているのです。今では、若者と同じような扱いをしているところもあるほどです。
古臭いイメージを払拭
◆ アパレル業界は暗中模索
■元気な40代は想定外 アパレル関係でこの変化を認めているところは非常に多いと言われています。というのも、元気な40代が増えてきたので、それにあわせてファッションを変化させていかなければならなくなったからです。 ちょいワル親父という衣装は、どちらかというと古臭いイメージを払拭することが目的でありました。それがもちろん正解やゴールという認識ではなくて、そこからさらに先を見据えたステップを用意しているという訳です。 ではどんな方法を用いるべきなのか、今はどの企業も試行錯誤が進んでいます。何せ、過去に事例のない展開になっているので、全てが初めての経験なのですね。
若い気持ちを持っている40代の誕生には、誰もが予想をしていなかったジャンルでもあります。どんな服装を気に入るのか、未知数なのです。 若者を通り越して、今まではオジサンの仲間入りを果たす40代の大人の男が、どんどん気持ちが若くなってきており青春を謳歌中だという人も少なくなくなりました。 寿命が延びているというところも一つありますが、世の中の変化に敏感になってきていることが挙げられています。そうした世代が何を望んでいるのか、どんなファッションに興味があるのか、今後もアパレル業界は暗中模索といったところです。